コンビニの成長限界
コンビニが乱立して、立地のいいところはすべて出尽くした感があります。しかも人手不足でただでさえ高い商品が更に値上げをせざる得ない状況。全国の店舗数は5万7000店超となり、コンビニ同士の客の奪い合いで飽和状態ともいわれていますし、ドラッグストアなどでも生鮮食品や弁当を取り扱うお店も誕生し、競合する業態が増え、競争も厳しくなっています。
コンビニエンスストアはその存亡すら指摘されるようになってきました。
コンビニはその字の通り、便利さを謳ったものであります。そばにある、いつでもやっている、何でもそろっている、公共料金からコンサートのチケット、宅急便、さらにはATMまでなんでもござれ、という点が受けに受けたわけです。
しかし、それらの便利さはもう何処でも代替されつつあるのです。キャッシュレス化でATMが不要に、wifiもフリーwifiが増えてきていますしね。
コンビニ利用者の20代以下は2011年の23%から17年には14%に下がっています。
6年で半減です。若い世代ではコンビニにほぼ魅力を感じていないことを強く示唆しています。
加えて、ネット通販の影響で消費者の「コンビニ離れ」は加速しています。
だって、安いし外でなくても良くて便利なんだもの。
コンビニ各社は売り上げや来店者数だけ見ると、2012年を境に成長はほぼ止まってしまっています。
なんとか客単価を上げて利益を増やしてはいますが、今後は厳しいのではないでしょうか…
コンビニの需要ってこんなもん
コンビニの有するサービスなんですが基本的にプリントサービス、コーヒー、ATM 、Wi-Fi、税金の支払い、荷物の受け取りなどがメインになると思います。
商品は正直高くて買えませんし、ほんとに緊急性のあるものしか買ったことがありません。
コンビニはあるととても便利ですよね。ATMも使えるし、wifiもあるし、プリントサービスも使えて、税金も払える。荷物の受け取りもできる。
しかし、コンビニのサービスは需要があってもコンビニの商品には需要がない。
コンビニのサービスは簡単に代替できる
コンビニのサービスでだんだんと代替されていくものですよね。コンビニにしかない既得権益と言うものは基本的に存在しないのだと思います。あるとすれば店舗の多さ。
Wi-Fiに関してもフリーWi-Fiがどんどん広まってきていますし、コーヒーも別にコンビニでなければならない必要性も特にはないでしょう。家で飲めばいいし。
ATMに関しても、どんどんキャッシュレス化が進んでいて現金を必要とする場面はなくなりつつあります。
今残ってるものでコンビニが持つ強みと言うのは税金の支払い、荷物の受け取りとプリントサービスだけになるんですよね
でもこれってコンビニでないとできないことなんでしょうか?
正直ドラッグストアでも全然できると思いますし、家電量販店なんかもうできるやろうと思えばできるんじゃないでしょうか?
そう考えるとコンビニの強みというのは店舗数の多さしか無くなると思います。近くにあるからコンビニに行くってことになるので、その点は強みです。しかし、これらのサービスはコンビニがなくなったとしても、他のお店が似たようなサービスを作るでしょう。
コンビニはこれらのサービスで稼ぐしかないのですが、そんなに単価も高いわけではありませんし、コンビニの商品が高くて売れないので客単価はどんどん下がっていくような気もします。
印刷で数十円程度しか使わないですからね。ATMも無料で使えますし、Wi-Fiも無料です。
コンビニは高いので、ついでに何かを買っていこうと言う気持ちにはなりませんし、なかなか厳しいんじゃないでしょうか