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ユダヤ人が多い業界

中世前期のヨーロッパでは、ユダヤ人は農業、商業、職人などさまざまな職業に従事することができた。また、カロリング朝ではユダヤ人は聖書の民として保護され、11世紀頃までは国際的な交易の担い手でもあった。しかし、イタリア商人に東方貿易のお株を奪われていった。

中世後半期には、土地所有の禁止、ギルドからの締め出し、公職追放等により次第にユダヤ人の活動は制限されるようになり、農業や手工業に従事することが困難になったユダヤ人は、質屋、両替商、黄金の管理人、古物商、行商や市場での無店舗販売、芸能などで生計を立てていた。

金融

このような経緯から、ユダヤ人は消費貸借専門の貸金業に活路を見出した。

ロスチャイルド家は銀行業で成功したユダヤ系財閥として知られる。

メディア

また、世界的に散らばり独自の情報ネットワークを持っていた。アルトゥル・ショーペンハウアーは「フランクフルトでユダヤ人の足を踏んだらモスクワからサンフランシスコまで情報が行き渡る」と指摘していた。こうしたことから、現在でもユダヤ人にはメディア関係が多いとされる。また、ハリウッドの映画産業にはユダヤ人が創業したものが多い。

19世紀末のアメリカ合衆国のユダヤ系移民もまた、金融やメディア、流通業などの間隙的な業種以外の業界への参入が難しかった。このように娯楽業やマスメディア業界はユダヤ人が多いとされる。

不動産

不動産ビジネス全般においては、アメリカ全国民のわずか2.5%にしか過ぎないユダヤ系アメリカ人が多く活躍しているのが注目される。

というのは、家の売買に関し、金融業者や弁護士、税理士、計理士などが関わり、これらの職業にはユダヤ系が非常に多いのである。

弁護士であり、長年主要在米ユダヤ組織会長会議の議長を勤めたビアルキン氏は土井敏邦著「アメリカのユダヤ人」(岩波新書)の中で「戦後メジャーな仕事に就けなかったユダヤ人は、独自に新たなビジネスの分野を開拓していったのです。その一つは不動産業です。アメリカ市民なら誰だって土地やビルの売り買いはできますから。他には娯楽業やマスメディアの分野があげられます。また金融業も、伝統的な分野以外の部門にユダヤ人が進出しました。もし父親が大企業で高い地位についているような環境だったら、ユダヤ人はこんなビジネスに進出する事もなかったでしょう」と述べている。 ユダヤ人達に対する差別は1960年代まで非常に厳しく、彼らは同胞同士で助け合い、夢を彼らの子供達にかけたのである。大量に移民がやってきた1900年前後から100年を経た今、活躍中のユダヤ人の多くは3世代目にあたる。